苔が広がり、マイナスイオンを感じる杉林…。
杉林から降り注ぐやわらかな陽射しが、あなたの心をリラックスモードへ。
それを体感できるのが、「平泉寺白山神社(福井県勝山市)」です。
お寺なの?それとも神社?
神社です。
今回は、福井県勝山市「平泉寺白山神社」のご紹介です。
ぜひ、最後までお付き合い下さい。
苔のじゅうたんの世界
御開帳は33年に一度!
次回は令和7年5月です。
平泉寺の女神さまにお目にかかれる日が楽しみです。
参道はゆるやかな階段が続きます。
杉林の中は、静かな雰囲気。
歩いているうちに、心もピンと張ってきます。
こちらは拝殿。
一向一揆で全焼する前は、京都の三十三間堂より幅が広かったそうです。当時は、幅46間(約86m)もの拝殿でした。
苔を楽しむなら、春・夏・秋!
朝露に濡れた早朝が、より一層キレイに見えます。
冬は雪で覆われるので、鑑賞できません。
拝殿の周りが、苔がきれいなエリアです。
白山をイメージした3社
平泉寺白山神社は、717年に越前(福井)の僧、泰澄()によって創建されました。
その後も、越前において白山信仰の中心になった場所です。
3つのお社は、実際の白山と同じように並んでいます。
まず、3社の中央に位置する「本社」。
本殿とは言わず、「本社」と呼びます。
白山の御前峰をイメージされ、造られたお社です。
本社のご祭神は、
伊邪那美尊(イザナミノミコト)
夫はイザナギ。
夫婦で国を生んだあとは、神様を次々と誕生させます。
しかし、火の神を出産した際、
イザナミは大やけどを負って亡くなってしまいました。
越南知社は向かって左側のお社。
白山の大汝峰をイメージして造られています。
越南知社のご祭神は、
大国主命(オオクニヌシノミコト)
「因幡(いなば)の白うさぎ」のお話で有名な神様。
「国造り」の神様としても有名です。
大国主命は、大己貴尊(おおなむちのみこと)とも呼ばれます。
「おおなみち、おおなむち…」と読んでみると、読み方が「おおなんじ」に近づきます。
向かって右側には「別山社」。
御前峰の右側、別山をイメージして造られています。
別山社のご祭神は
天忍穂耳尊(アメノオシホミミ)
アマテラスとスサノオとの占いで産まれた神様。
農業の神様として大切にされています。
冬の平泉寺白山神社の様子は、こちら。
ご祭神はイザナミ
- 平泉寺白山神社(福井)
- 白山比咩神社(石川)
- 長滝白山神社(岐阜)
どれも白山信仰の拠点の神社ですが、ご祭神に違いがあります。
神社 | ご祭神 |
平泉寺白山神社(福井) | イザナミ |
白山比咩神社(石川) | ククリヒメ・イザナギ・イザナミ |
長滝白山神社(岐阜) | ククリヒメ・イザナギ・イザナミ |
平泉寺白山神社のご祭神は、イザナミ
平泉寺白山神社のご祭神には、ククリヒメやイザナギがいないことが特徴です。
安産の神「三ノ宮」
別山社の近くには鳥居があり、奥へ参道が続きます。
参道の先には、三ノ宮。
「安産の神」が祀られています。
三ノ宮のご祭神は、
栲幡千千姫尊(タクハタチヂヒメノミコト)。
別山社の神様「アメノオシホミミ」を夫とする女神です。
三ノ宮の左脇に、「白山禅定道入り口」を発見!
泰澄が歩いた歴史ある登山道ですが、白山まではかなりの距離。
パワースポットは御手洗池
御手洗池は、白山大神(イザナミ)が降臨された池。
泰澄が池の前で、お祈りをしていると、
白山大神から「私の本当の姿は白山頂上にある。白山に登ってくるように」と促された場所です。
影向石(ようごういわ)が白山大神が現れた場所。
白山大神が現れた池とあらば、
平泉寺白山神社のパワースポットで間違いないでしょう!
御神木も池の近くにあります。
御神木は、泰澄が植えたものとされ、
1つの幹から天に向かって3本に分かれている杉の木です。
御朱印やお守り
御朱印は書き置きのみ、初穂料200円。(令和5年9月現在)
御朱印帳はありませんでした。
御神札は初穂料500円。
インフォメーション
URL | http://heisenji.jp/ |
参拝時間 | 6:00~17:00 |
住所 | 福井県平泉寺町平泉寺56-63 |
電話番号 | 0779(88)1591 |
駐車場 | あり(300円) |
最後に
平泉寺白山神社には、
- 苔の美しさ
- 白山をイメージした3つの神社
- パワースポット「御手洗池」
のほかにもたくさんの見どころがある神社です。
ご開帳は33年に一度!
平泉寺白山神社の女神様にお目にかかれるまたとない機会です。
平泉寺白山神社手前には、「まほろば」と呼ばれる資料館があります。
はやる気持ちを抑えて、まず資料館を見学からスタートすると、
見どころをしっかり押さえることができます。
神様はきっとあなたを見守ってくれています。
この記事が、神社へ足を運ぶきっかけになれば、この上なく幸せです。
最後までご覧頂き、ありがとうございます。